海外旅行・海外出張のワクチン、予防接種

ワクチンの効果と副反応

ワクチンの接種により、ジフテリアおよび破傷風に対する抗体ができることで、これらの疾患の発症を予防する効果が期待できます。

副反応としては、全身状態として発熱・悪寒・頭痛・倦怠感・下痢・めまい・関節痛など、また局所症状として接種部位に発赤・腫脹（はれ）・疼痛・硬結（しこり）などが認められることがありますが、いずれも一過性で、通常2～3日で消失します。ただし、硬結は1～2週間残存することがあります。

2回以上接種した人には、特に強い局所症状があらわれることがありますが、通常数日中に消失します。

非常に稀ですが、重大な副反応として、ショック・アナフィラキシー（じんま疹・呼吸困難・血管浮腫など）があらわれることがあります。

なお、副反応による健康被害が生じた場合の救済については、健康被害を受けた人または家族が独立行政法人　医薬品医療機器総合機構法に基いて手続きを行うことになります。

予防接種を受けることができない方

① 明らかに発熱のある方。（通常37.5℃を超える場合）

② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方。

③ 過去に、二種混合トキソイドに含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがある方（他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こしたことがある方は、予防接種を受ける前に医師へその旨を伝え、判断を仰いでください）

④ その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方。

予防接種を受ける際に、医師とよく相談しなくてはならない方

① 発育が遅く、医師や保健師の指導を継続して受けている方。

② 風邪などのひきはじめと思われる方。

③ 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液の病気などの基礎疾患がある方。

④ 予防接種を受けたときに、2日以内に発熱・発疹・じんま疹などのアレルギーを疑う症状がみられた方。

⑤ 今までに痙攣を起こしたことがある方。

⑦ 過去に本人や近親者で、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方。

⑧ 二種混合トキソイドの成分に対してアレルギーを起こす可能性のある方。

予防接種を受けた後の注意

① 接種後30分間は病院にいるなどして様子を観察し、アレルギー反応などがあれば医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。

② 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすらないようにしましょう。

④ 接種当日は接種部位を清潔に保ち、いつも通りの生活をしましょう。また、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。⑤ 高熱や痙攣等の異常な症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

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