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〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目8−番2号 鉄鋼 ビルディング 1 階

お問い合わせ03-6269-9475

麻しんワクチン measles

麻しんについて

麻しんは、麻しんウイルスによって起こる感染症で、主に春から夏にかけて空気感染・飛沫感染・接触感染でヒトからヒトへと感染します。感染力がとても強いので、麻しんに対する抗体を持たない人または抗体価の低い人に広く感染します。

主な症状は、発熱・咳・鼻汁・目やに・発疹などです。約10~12日の潜伏期間の後に症状が出始め、38℃前後の発熱があり、麻しん特有の白く小さな斑点(コプリック斑)も頬の内側の口腔粘膜に現れます。数日後に一時熱が下がりますが、発疹の後は、茶褐色の色素沈着となりしばらく残ります。麻しんにかかるとおよそ30%に合併症がみられ、主な合併症は、気管支炎、肺炎、中耳炎、脳炎などです。脳炎は約1000人に1人の割合でみられ、麻痺・けいれんなどの中枢神経系後遺症を残すこともあります。更に麻しんにかかった後数年~10数年後に発症する亜急性硬化性全脳炎(SSPE)という死に至る合併症が、麻しんにかかった人のうち約10万人に1人の割合で報告されています。麻しんにかかった人のうち、1000人に1人程度の割合で死亡することがあります。

ワクチンの特徴と副反応

ワクチンにより約95%の人に免疫が獲得されます。ただし、1回の予防接種では免疫が上がらない人や麻しんに対する抗体価が次第に低くなる人もいるため、現在では2回の定期接種が勧められています。麻しんには特別な治療法はなく、対症療法だけなのでワクチンに予防が重要です。

麻しんワクチンは生ワクチンの為、ウイスルが体内で増え、約20%の人に発熱や発疹などの副反応がみられます。接種後5~10日ころに38℃前後の発熱がみられ3日ほどで下がります。発疹も同じ頃に出現します。稀に重い副反応としてショック・アナフィラキシー、血小板減少性紫斑病、急性散在性脳脊髄炎、脳炎・脳症、けいれんなどを起こすことがあります。

ワクチンの成分により、接種直後(30分以内)から接種部位に発赤・腫脹(腫れ)、疼痛(痛み)などの局所反応、また接種後1日以内に発疹などの全身反応が現れることもあります。

接種を受ける時の注意

① 麻しんワクチンの必要性や副反応について不明な点がある場合は、接種を受ける前に医師に相談しましょう。

② 受ける前日は入浴(又はシャワー)をして、体を清潔にしましょう。

③ 当日は体調をよく観察して、ふだんと変わったところのないことを確認してください。

④ 清潔な着衣をつけましょう。

⑤ 予診票は医師への大切な情報です。正確に記入するようにしましょう。

⑥ 接種を受ける方がお子さんの場合、母子手帳があれば持っていきましょう。

予防接種を受けることができない方

① 明らかに発熱のある方。(通常37.5℃を超える場合)

② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方。

③ 過去に、麻しんワクチンの接種を受けてアナフィラキシーを起こしたことがある方。なお、他の医薬品投与をうけてアナフィラキシーを起こした方は、医師に接種を受ける前にその旨を伝えて判断を仰いでください。

④ 明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人および免疫抑制をきたす治療を受けている方。

⑤ 妊娠していることが明らかな方。

⑥ その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方。

予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方

① 心臓血管系疾患、腎臓病、肝臓病や血液の病気などの方。

② 発育が悪く医師、保健師の指導を継続して受けている方。

③ 未熟児で生まれて発育の悪い方。

④ 風邪などのひきはじめと思われる方。

⑤ 前に予防接種を受けたときに、2日以内に発熱・発疹・じんま疹などのアレルギーを思わす異常がみられた方。

⑥ 薬の投与又は食事(鶏卵・鶏肉など)で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方。

⑦ 今までに痙攣を起こしたことがある方。

⑧ 過去に本人や近親者、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方。

⑨ 現在、家族、友人・クラスメートの間に、麻しん(はしか)・風しん・水痘(みずぼうそう)・おたふくかぜなどの病気が流行しており、まだその病気にかかったことがない方。

⑩ 妊娠の可能性のある方。

⑪ 気管支喘息のある方。

予防接種を受けた後の注意

① 麻しんワクチンを受けた後30分間は、病院にいるなどして様子を観察し、医師とすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。

② 麻しんワクチン接種後、4週間は副反応の出現に注意しましょう。

③ 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすらないようにしましょう。

④ 接種当日は接種部位を清潔に保ち、いつも通りの生活をしましょう。また、激しい運動は避けましょう。

⑤ 万一、高熱や痙攣等の異常な症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。

⑥ 接種後約2ヶ月間は妊娠しないように注意してください。

※当院では麻疹単体ワクチンのご用意がない為、麻しん・風しん混合(MR)ワクチンをご案内しております。

麻しん・風しん混合(MR)ワクチンについてはこちら

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