水痘ワクチン chickenpox-vaccine
ワクチンの効果と副反応
水痘ワクチンの免疫獲得率は高く、ワクチン接種を受けた人の90%以上の人が免疫を獲得できるといわれています。しかし、いつまで免疫が持続するかについては、獲得した免疫の状況やその後の周りでの流行の程度によって異なります。
副反応としては、ワクチンの接種直後から翌日に発疹・じんま疹・紅斑・痒み・発熱などがみられることがあります。
全身症状として、接種後1~3週間ごろに発熱・発疹・水疱性発疹がみられることがありますが、通常、数日中に消失します。
また、帯状疱疹になることがありますが、ワクチン接種を受けない場合とくらべて、同じか低い頻度です。局所症状として発赤・腫脹・硬結などがみられることがあります。
アナフィラキシー(じんま疹・呼吸困難・口唇浮腫・喉頭浮腫など)や血小板減少性紫斑病(接種後数日から3週ごろに紫斑・鼻出血・口腔粘膜出血など)がみられることがあります。
予防接種を受けるときの注意
① 水痘ワクチンの必要性や副反応について不明な点がある場合は、予防接種を受ける前に医師に相談しましょう。
② 受ける前日は入浴(またはシャワー)をして、体を清潔にしましょう。
③ 当日は体調をよく観察して、普段と変わったところのないことを確認してください。
④ 清潔な着衣をつけましょう。
⑤ 予診票は医師への大切な情報です。正確に記入するようにしましょう。
⑥ 予防接種を受ける方がお子さんの場合、母子手帳を持っていきましょう。
⑦ 予防接種を受ける方がご婦人の場合、あらかじめ約1ヶ月間は避妊しておきましょう。
予防接種を受けることができない方
① 明らかに発熱のある方。(通常37.5℃を超える場合)
② 重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方。
③ 過去に水痘ワクチンに含まれる成分で、アナフィラキシーを起こしたことがある方。(他の医薬品投与でアナフィラキシーを起こしたことがある方は、予防接種を受ける前に医師へその旨を伝え、判断を仰いでください)
④ 妊娠していることが明らかな方。
⑤ その他、医師が予防接種を受けることが不適当と判断した方。
予防接種を受けるに際し、医師とよく相談しなければならない方
① 心臓病・腎臓病・肝臓病・血液の病気などの基礎疾患がある方。
② 発育が遅く、医師や保健師の指導を継続して受けている方。
③ 風邪などのひきはじめと思われる方。
④ 前回の予防接種を受けたときに、2日以内に発熱・発疹・じんま疹などのアレルギーを疑う異常がみられた方。
⑤ 薬の投与又は食事で皮膚に発疹が出たり、体に異常をきたしたことのある方。
⑥ 今までに痙攣を起こしたことがある方。
⑦ 過去に本人や近親者で、検査によって免疫状態の異常を指摘されたことのある方。
⑧ 水痘ワクチンに含まれる成分でアレルギーを起こすおそれのある方。
⑨ 現在、家族・友人・クラスメートの間で、麻しん(はしか)・風しん・水痘(みずぼうそう)・おたふくかぜなどの病気が流行しており、まだその病気にかかったことがない方。
⑩ 妊娠の可能性のある方。
予防接種を受けた後の注意
① 接種後30分間は病院にいるなどして様子を観察し、アレルギー反応などがあれば医師にすぐに連絡をとれるようにしておきましょう。② 接種後24時間は、副反応の出現に注意しましょう。
③ 接種当日の入浴は差し支えありませんが、注射した部位をこすらないようにしましょう。
④ 接種当日は接種部位を清潔に保ち、いつも通りの生活をしましょう。また、激しい運動や大量の飲酒は避けましょう。
⑤ 高熱や痙攣等の異常な症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
⑥ 接種後2ヶ月間は妊娠しないように注意してください。
料金表
ワクチン名 | 製品 | 価格(税込) |
---|---|---|
水痘・帯状疱疹ワクチン(国産ワクチン) |
水痘・帯状疱疹 |
8,500円(税込み9,350円) |