エピネフリンの自己注射キットのことです。重症アレルギーが起こったときに自分で打って命を守ります。
これまでにアレルギー性のじんましんの他に、呼吸苦や動悸、嘔吐下痢、意識が悪くなるなどの全身症状(=アナフィラキシー)を起こしたことがある人は、普段日常よりエピペンを持参することが推奨されています。エピペンはアナフィラキシーには大変有効な薬剤ですが、劇薬でもあるため、診断基準を満たさない場合は処方できない場合があります。
エピペンについての説明動画を院内で見ていただき、医師による診察と説明の上で処方致します。普段はカバン等に携帯し常に持ち歩くようにして下さい。1年に1度、新しいエピペンに交換する必要があります。
アナフィラキシーが発症する臓器は多種あります。 通常、症状は皮膚・粘膜、上気道・下気道、消化器、心血管系、中枢神経系のうち、2つ以上の器官系に生じます。発症初期には、進行の速さや最終的な重症度の予測が困難であり、数分で死に至ることもあります。致死的反応において呼吸停止または心停止までの中央値は、薬物5分、蜂15分、食物30分との報告があります。アナフィラキシーの多くはIgEが関与する免疫学的機序により発生し、最も多く見られる原因は、食物、刺咬昆虫の毒、薬剤です。
第一選択:アドレナリン
第二選択:アドレナリン以外