夏の漢方と養生

漢方は基本的に体を温めたり冷やしたりして効果を発揮するものです。
なので、季節によって使う薬が変化したりします。
また、季節独自の気候そのものに対して使う処方もあります。
夏の場合、代表的なものは清暑益気湯と白虎加人参湯です。
双方ともに暑さに対抗し、元気をつけるものですが使うシチエーションが異なります。
清暑益気湯は空気がやや乾燥していて暑い時、日本でいえば5月ごろ使うもので、白虎加人参湯は真夏の猛暑に使うものです。
空気が乾燥しているときは水を飲んで汗をかけば気化熱で体が冷えるのですがその分たくさんの水が必要になり、体が乾燥しやすくなります。
清暑益気湯は元気をつける薬ですが元気をつけると代謝が活発になり体が乾きます。これを防ぐために体を冷やし、潤しつつ元気をつけるのが清暑益気湯です。
また、日本の真夏は蒸し暑い環境です。蒸す状態だと汗がなかなか蒸発しないために気化熱で体を冷やすことができません。こういう時に体を冷やすのが白虎加人参湯です。
また、食べ物では西瓜が白虎加人参湯と同じように体を冷やす効果があるとされています。
西瓜も生薬の一種として記載されており、西瓜を含む漢方処方もあります。
また、夏場は汗をかくために水分が必要になりますが冷たいものを飲みすぎると体の中が冷え、表面が熱い状態になります。これも体に負荷をかけますのでできるだけ常温に近い塩分を含んだ水分をたくさん取るようにしましょう。

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